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ワビ、サビ

2013/01/12

皆様、お疲れ様です。

アクセルです。

お正月休みに親方宅へ訪問しました。

親方とは、僕が大工をやっていたときの親方様です。
お正月とお盆の挨拶は毎年恒例ですが、毎回弟子の僕をお座敷の上座に座らせてくれて、手作りのお寿司や手打ちのうどんを振舞ってくれます。
そのお座敷の床の間。


親方が自宅を建てたのは約50年前、大工棟梁としての腕前が活かされています。



和室合仕切り部の欄間、今となればかなりの贅沢品


空間の美、見えない部分に施された細かな技。コレが詫び寂びの世界、日本独自の美意識の一つでしょう。
確かに無駄な空間スペースだし、近代の日本経済は効率化を目指すがゆえに、消えつつあるモノかも知れません。けれど、そこを追求することの引き換えに、本来日本人として、人間としてのこころのゆとりを失っているような気がします。


ここにくれば、昔のおじいちゃんの家に来たような気分になれて、なんともこころが安らぎます。